事務所の向かいにある卸町5丁目公園は、キブシの花が咲く頃から春が始まります。
キブシは“春を告げる黄色い花”で、可愛らしい花が房状に咲き、枝から無数にぶら下がっています。
早春に森や林に行くとすぐに見つけられる花です。
公園を巡っていくとツバキは花が終わり、地面に花が落ちています。
公園の南端には大きな柳の木があります。薄黄緑の花を咲かせ始めます。
春が深まるとともに葉がずんずん色が濃くなり、公園一の見ものとなります。
我が家の庭には大きなサザンカの木があります。
11月頃から咲き始め、雪が降る前にいったん満開状態になりますが、寒さが続くとしぼんでしまいます。
しかし、3月になり暖かい陽気が続き、雨が降ったりすると、にわかに元気を取り戻しきれいに咲き誇ります。
モミジの芽も膨らんできます。
早春の公園を歩くといろいろな小鳥に出会えます。
まず、スズメはいつもいます。グラウンドに群れで地面をつついています。
芝草の実をついばんでいるのでしょうか。
まだシベリアに帰らないツグミも同じくグラウンドにいます。ミミズなどを探しているのでしょう。
木の枝ではシジュカラはいつもいます。
シジュウカラは黒いネクタイがトレードマークの小鳥ですが、今は “ ジッジッジー ” という地鳴きです。
“ ツツピー ” というさえずりはまだのようです。
小さなキツツキのコッゲラが “ ギー “ と鳴きながら木をつついています。
シメも見ました。太いくちばし、短い尾が特徴です。
我が家ではサザンカにメジロが来て、蜜を吸ったり花粉を食べたりしています。
餌台を設置していますが、近頃は餌や飲み物は載せていません。
以前は、ひまわりの種を置くとシジュカラやカワラヒワがきて上手に殻をむいて食べていました。シジュウカラのために牛脂を置いたりしました。
庭には見たところ餌がないようなのですが、キジバトは毎日来て長い時間を過ごしています。
地面をつついているが、何かあるのでしょうか。不思議です。
夕方頃には山茶花の落ちた花の上で寝そべっていました。楽しいのかな?
山に行って花を見たり鳥を探したりするのも、ままならないご時世です。
しばらくは遠出はできないので、ご近所のネイチャーを楽しみましょう。
かぎろひの春なりければ木の芽みな吹きいづ山べ行きゆくわれよ
【斎藤茂吉歌集 赤光 大正2年】